相手の好み
髪を伸ばした。あの人が『長い髪の女性が好き』と知ったから。あの人の着けている香水を調べ自分も着けて同じ匂いに包まれる。
好きな食べ物、よく行く店。知るたびに真似してみる。自分の中になかった世界がだんだんとあの人色になっていく。
あの人が見ている世界に少しでも近付きたくて、背伸びしたり。苦手な物を克服しようと努力し、あの人の理想に近づける。メル友にもアドバイスもらったりして、毎日必死だ。
あの人に相応しくありたいと思う。あの人がそんな自分に気付いてくれるように。自分を見てくれるように。自分を好きになってくれるように。ただそれだけを願って毎日自分を磨く。あの人以外に褒められても全然嬉しくない。
あの人以外に見られても意味がない。あの人だけが見てくれればいい。それだけがすべて。
見てもらえているかどうか確認するのも怖いけど。だって見てもらえてからって好きになってもらえるかなんてわからない。
好みに合わせていろいろしたけどそれが正しいかもわからない。好きになって欲しいけど、着飾った自分を見てそれを好きになってもらえても本当の自分を見てあの人がそのまま好きでいてくれる保証は無い。騙し無し無料出会い系サイトで未だに違う女の子と会ってるのも知っている。
本当の自分を知って欲しい。そのままの自分を好きになった欲しい。だけど、自分の気持ちだってわからない。
本当に好きになってもらえてもあの人が自分の思うような人でなかったら?そんなはずは無いけれど、あの人の本当の姿は知らないから。
遠くから見つめているだけの自分には分かる筈も無い。それでも夢見る。あの人が自分を見てくれるようにと。
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2011年5月19日 | コメント/トラックバック(0)|
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